春季強化合宿2025

4/26.27の2日間、恒例の春季強化合宿が和歌山県田辺スポーツパークで行われました。
天候に恵まれ、メイングランド、室内練習場も活用したとても充実した合宿となりました。

幾重の課題を抱えながらチーム内は競争の真っ只中にあります。各ポジションひとつの枠をどう守り、どう入り込むか。

初日午後からは、ABに分けられ紅白戦が行われ、緊張が張り巡らされた好ゲームが展開されました。

3年生にとって、先の目標が定まっての強化合宿。最上級生として自分だけでなくプレー以外のチーム内での立ち振る舞いも要求される立場となり、後輩を前へ導きながら自身の研鑽に励む姿がとても逞しく映りました。彼らの動きの力、速度が球場全体の雰囲気を作り上げていきます。

すでに合宿を経験している2年生は、下からの底上げを強く感じながらも存分に指導陣にアピールできたのではないでしょうか。
もう3年の後ろをついていくだけでは置いていかれるんだ。そう、立ち位置は自分で決められるものではない、その場に留まっていては必ず追い越される、そういった鬼気迫る表情がとても印象的。

入団して1ヶ月。期待と不安を併せ持って早朝バスに乗り込み初めて田辺にやってきた1年生。

午前のフリー打撃を終え、紅白戦に移るタイミングで、監督、ヘッドにより抜擢された数名とされなかった組。先輩の中に混じりメイングランドでゲーム前に体を動かす1年抜擢組の傍ら、外周のランメニューを行う『されなかった』選手たち。中には『なんで俺が?』を持った者もいただろう。

ゲーム開始後、ずっと外周ランを続け数分のインターバルでは息を切らしながら、自ずとスタンド越しに彼らはグランドのゲームに釘付けとなっている。
そして、あるタイミングでランメニューにつくコーチから報告を受けたヘッドからまず1人が呼ばれ、ダッシュでグランドに降りてくる。監督、ヘッドの意図を知った『されてない』組のその後の外周ラン。しばらくしてそしてまた1人が呼ばれる。なんで勝ったのに他の選手が先に呼ばれる?さらにランメは続く。

担当コーチは彼らのタイムを見ていたのではない…4月の1ヶ月を通じてその選手が持っている今の力と性格、そして弱さ。それはスタッフ内で常に共有されていて『その選手をどう導くか』が協議されている。力があるから選ばれるわけではない、その選手が今の自分の力を知り、そこからどう努力しアピールしてくるのか…

現場ではそこをずっと見ている。

指導者たちは、子供の頃から常に競争に揉まれ、勝ち上がり栄冠を勝ちとってきた。ただ、勝ってきた以上に、その過程の中で何かを犠牲にし、負けを続けながら悔しさ、反発力を持ちそこからさらに努力をしてまた這い上がっていく。

実は田辺合宿の意図はそこにある。

最後まで呼ばれなかった選手たちもいるが当然指導部全体の意図がある。終盤に呼ばれ、同点で迎えた場面に代打で抜擢されサヨナラタイムリーを放った選手、そこにまだ笑顔はない。

スタートから抜擢された1年生も最後まで試合に呼ばれなかった選手たちと同様の本数のランメニューが大阪に帰るまでに課せられた。
そこにBBCの真髄を見た場面だったような思いがする。

本当に素晴らしい合宿だった🫡
さあ、また頑張ろうな。誰もおいていかない…!

今回も田辺市、田辺スポーツパーク関係各位のご協力をいただき合宿を無事に終えることができました。
いつも本当にありがとうございます。
秋にまた一回り成長した選手たちと帰ってまいります。


今後ともよろしくお願い申し上げます。


◉平日練習(火・木)
◉週末練習・試合(土・日・祝)

★2025年強化合宿日程
田辺スポーツパーク野球場
春季: 4/26.27
秋季: 9/20.21

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